2006年06月02日

A)児童への教育効果

1)児童への教育効果
対象:1)5学年女子 6名 2)及びその中から1名選出
目的:プロジェクト効果、及び教授効果を分析し現場での実践教育結果をまとめる。
方法: 1)トータルでの技術向上分析
2)分析方法(1名のモデルのみピックアップ)
    
a)トータルでの技術向上分析(5年生女子 6名)
分析:あるクラスAの生徒を無作為に6名選出し、6ヶ月の間に6回確認調査を行った。
調査内容は以下の6項目である。
1)音楽表現能力(歌唱)・・・音楽表現
2)技術能力(歌唱)・・・音程等
3)技術能力(器楽)・・・ピアニカ、リコーダー
4)技術能力(筆記)・・・ト音記号、音符の書き方
5)態度(授業態度)・・・授業中の態度
6)協調性(アンサンブル能力)・・・グループ歌唱での状況
 この6項目を100%のうちどれだけ達成できたかを記録し、平均点数を以下の表にまとめた。

2)分析方法(1名のモデルのみピックアップ)
上記の6名の中から1名を無作為に選出し分析方法を解説、教育効果の1例として述べる。
  上記の6項目を分析項目とし6ヶ月の間でどれだけの変化があったかを記録する。

  5年生女子クラス
  氏名:リーマ・アブシュクル
 クラスのムードメーカーであり、音楽がとても好きである。多少落ち着きがなく、ふざけることもあるが、集中力があり、テストの際などいい音楽表現が出来る。彼女はシンデレラコンクール出場社であり、学習当初中の上であったが6ヶ月終了の際はトップクラスに成長した。
 
1ヶ月目(10月):
音楽総合能力(アベレージ) 技術能力
(歌唱) 技術能力
(器楽) 技術能力
(筆記) 態度
(授業態度) 協調性(アンサンブル能力)
44 60 0 30 70 60
1)音楽表現能力(アベレージ)・・・音楽表現
  怒鳴り声が混じり、綺麗な声とは言いがたい。
2)技術能力(歌唱)・・・音程等
  ドからファまでは音程が取れる。
3)技術能力(器楽)・・・ピアニカ、リコーダー
  学習経験無し。
4)技術能力(筆記)・・・ト音記号、音符の書き方
  ト音記号の学習。
5)態度(授業態度)・・・授業中の態度
  ある程度の集中力を保っている。
6)協調性(アンサンブル能力)・・・グループ歌唱での状況
  他の歌唱をしっかりと聞けていない。

2ヶ月目(11月):
音楽総合能力(アベレージ) 技術能力
(歌唱) 技術能力
(器楽) 技術能力
(筆記) 態度
(授業態度) 協調性(アンサンブル能力)
51 70 0 40 75 70
1)音楽表現能力(アベレージ)・・・音楽表現
  先月とほとんどかわらず。
2)技術能力(歌唱)・・・音程等
  コンクール出場を意識したためか、飛躍的に伸びる。
  跳躍音程もある程度(3・4度)取れる。
3)技術能力(器楽)・・・ピアニカ、リコーダー
  学習経験無し。
4)技術能力(筆記)・・・ト音記号、音符の書き方
  音階を少し書くことが出来る。
5)態度(授業態度)・・・授業中の態度
  授業にもなれ、どうするべきかが少しずつ理解できるようになる。
6)協調性(アンサンブル能力)・・・グループ歌唱での状況
  ある程度聞いて周囲とリズムを合わせられるようになる。

3ヶ月目(12月):
音楽総合能力(アベレージ) 技術能力
(歌唱) 技術能力
(器楽) 技術能力
(筆記) 態度
(授業態度) 協調性(アンサンブル能力)
63 75 0 70 80 90
1)音楽表現能力(アベレージ)・・・音楽表現
  選抜試験を目の前にしてか、声質が変わる。
2)技術能力(歌唱)・・・音程等
  ドからソまでが正確に取れる。
3)技術能力(器楽)・・・ピアニカ、リコーダー
  学習経験無し。
4)技術能力(筆記)・・・ト音記号、音符の書き方
  歌曲の楽譜が少しずつ書けるようになっている。
5)態度(授業態度)・・・授業中の態度
  周囲に喚起を促すようになる。
6)協調性(アンサンブル能力)・・・グループ歌唱での状況
  リーダーシップを取り、まとめるようになる。

4ヶ月目(1月):
音楽総合能力(歌唱) 技術能力
(歌唱) 技術能力
(器楽) 技術能力
(筆記) 態度
(授業態度) 協調性(アンサンブル能力)
63 75 0 70 80 90
1)音楽表現能力(アベレージ)・・・音楽表現
  徐々に怒鳴り声で無くなってきた。楽譜の読み書きの能力が身についてきて、教科書の音符を大分読めるようになってきた。
2)技術能力(歌唱)・・・音程等
 冬休みを挟んだ為か、大きな変化は無い。
3)技術能力(器楽)・・・ピアニカ、リコーダー
 学習経験無し。
4)技術能力(筆記)・・・ト音記号、音符の書き方
 拍子、終始線等を理解し、基本的な楽譜を書くことが出来る。
5)態度(授業態度)・・・授業中の態度
 現状を維持している。
6)協調性(アンサンブル能力)・・・グループ歌唱での状況
 現状を維持しつつも、他児童を注意する場面もある。


5ヶ月目(2月)
音楽総合能力(アベレージ) 技術能力
(歌唱) 技術能力
(器楽) 技術能力
(筆記) 態度
(授業態度) 協調性(アンサンブル能力)
72 90 10 85 90 90
1)音楽表現能力(アベレージ)・・・音楽表現
 音楽レベルも均整が取れてきた。歌唱姿勢も良い。
2)技術能力(歌唱)・・・音程等
 ドからラまで音程を取れるようになった。
3)技術能力(器楽)・・・ピアニカ、リコーダー
 ピアノの奏法を学習。基本的に学習方法は、ノートに鍵盤を書きその上に指を置き練習する。
4)技術能力(筆記)・・・ト音記号、音符の書き方
 8小節の楽譜をほぼ間違い無く書くことができる。
5)態度(授業態度)・・・授業中の態度
 特に問題は無い。
6)協調性(アンサンブル能力)・・・グループ歌唱での状況
 グループごとのコンテストを行い、協調性をさらに身に付けさせた。

6ヶ月目(3月)
音楽総合能力(アベレージ) 技術能力
(歌唱) 技術能力
(器楽) 技術能力
(筆記) 態度
(授業態度) 協調性(アンサンブル能力)
77 95 20 90 90 90
1)音楽表現能力(アベレージ)・・・音楽表現
  器楽はまだ学習を始めたばかりだが、基本となる歌唱と楽典の基本は学ぶことが出来た。
2)技術能力(歌唱)・・・音程等
 ドからドまでを正しく歌唱。コンクールでは大変綺麗に歌唱・演奏をしていた。
3)技術能力(器楽)・・・ピアニカ、リコーダー
 鍵盤奏法の続きを行う。女性とはピアノにかなりの興味を抱いているようだ。
4)技術能力(筆記)・・・ト音記号、音符の書き方
 今後シ以上の音程を学習させ、棒が下を向くことを学ばせる必要がある。
 全、2分、4分、8分音符、及び休符を書けるようになった。
5)態度(授業態度)・・・授業中の態度
 特には問題は無い・
6)協調性(アンサンブル能力)・・・グループ歌唱での状況
 半年を通し、同じ音色で柔らかく歌唱することを覚えた。
  b)目標設置の効果と周囲への影響
   コンクールという大きな目標を目指し、5学年全体でのレベルアップを狙った。
 12月で選抜試験は終ったが、新しく作成したソルフェージュ楽曲をコンクール出場児童に見本をさせるなど、ある程度のリーダー性を持たせた。コンクールの影響は大きく、4学年の生徒は今からコンクールに出場する為に心の準備をしているようだ。音楽科目はしっかりと計画性を持たせることが、「学習」としての意識を高める大きなきっかけになる。授業内では楽典、筆記、歌唱、器楽を中心に教えたが、それに対する意欲を高揚させるのと同時に、周囲にそれらの重要性を気づかせる効果的な手段となった。上記の女子生徒は飛躍的に実力が伸び、ある生徒は将来音楽の先生になりたいと言っていた。地道な現場での作業と、プロジェクトでの長いスパンを捕らえた計画を密接に関連付けさせる事は、大変効果があり重要な事である。

posted by かわちゃん at 00:10| Comment(0) | TrackBack(0) |   A)児童への教育効果 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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